送り仮名の省略




漢字の送り仮名には省略が許容されているものがあります。
ですが省略をしないほうが正しい日本語なので省略すべきではないと思います。


正式   省略
明かり 明り
当たる 当る
合わす 合す
浮かぶ 浮か
埋まる 埋る
生まれる 生れる
起こす 起す
押さえる 押える
終わる 終る
聞こえる 聞える
過ごす 過す
恥ずかしい 恥しい
止まる 止る
閉ざす 閉す
捕らえる 捕える
曲がる 曲る




●複合動詞の送り仮名の省略

読み違える恐れのない場合は省略は可能ですが、
送り仮名をつけるほうが正しいのでつけたほうが読みやすいと思います。

申し込む 申込む
書き抜く 書抜く
雨上がり 雨上り
呼び出し 呼出し


ただ、名詞として活用するときは送り仮名をつけないほうが
すっきりして読みやすいものもあると思います。


売り上げ 売上
受け付け 受付
乗り換え 乗換
引っ越し 引越


「取り扱い説明書」より「取扱説明書」とか。
表などで単発の表記ならこれでいいと思いますが、
文章にするなら僕は送り仮名をつけたいほうですがそこは書く人の判断に任せられます。
ただ、揺れがないように。「申込む」で書いたなら「申込む」で統一を。



●送り仮名の付けたし

僕は誤字が定着したものだと思いますが、送り仮名を付けたす表記もあります。

読みやすさを追求して付けたすとしても
正しい日本語ではないので使うべきではないと思います。


正式   付けたし
著す 著わす
表す 表わす
現す 現わす
行う 行なう
断る 断わる
賜る 賜わる


「行った」と書いた場合、「いった」とも読めるし「おこなった」と読むこともできます。
その区別をつけるために付け足すことも考えられますが、
それなら言い換えたほうが良いと思います。




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